パテで合わせ目を消して完全塗装!!(筆塗り)

使用工具

筆。平筆・細筆・面相筆が一本ずつあれば問題なく作業できるかと。
ただ、洗浄は大変なので一色一本あれば非常に便利。金はその分かさみますが(汗 
塗料。筆塗りの場合はクレオス製の水性ホビーカラー推奨。
水で洗えることができるのが利点。必要な色を買ってこよう。
また、溶剤無しで水で薄めることも可能
ラッカーパテ。
写真のものはホワイトパテだが、タミヤの灰色のパテで良い。
合わせ目消しなどに使う。通常ラッカー系溶剤で溶いて溶きパテとして使う
ラッカー系塗料の溶剤。ラッカーパテを溶いてつかうときに使用
マスキングテープ
塗装したくない部分をこれで保護する。色分けが厳しい部分で必ず必要になってくる
画像無し 発泡スチロール
乾燥するときに重宝する。使い方は解説の過程で説明
サーフェイサー
下地塗装である。隠蔽・細かい傷の修復・塗料の食いつきを高めるなどの効果がある

他に新聞紙・ツマヨウジ・両面テープ・スポイトなど。


今回の目的は完全塗装

せっかく塗装するのだからパテで完全に合わせ目を消していこう

仮組み(そこからの予定立て)・基本工作(ゲート処理・接着剤による合わせ目消し)は終わっているものとして話を進めていきます

@パテで合わせ目を消す
接着剤による合わせ目消しだけじゃ完全に合わせ目が消えなかったりしなかったでしょうか?
左の写真はその一例です。円の部分をよく見ると、キレイに消えてないのがわかりますね

原因は接着剤の塗る量が少なかったこと、乾燥期間が短かったことなどが上げられます
こちらもわかりにくいですが、微妙に消えていません。
画像準備中 これらの消えていない合わせ目を、パテを使って消します。
そのパテはそのままでは使いにくいので、溶きパテとして使います
その溶きパテをまず作りましょう。

塗料皿などにパテを出し、ラッカー系溶剤で溶いてください。
どろどろした感覚で良いです。あまり流動性が高いとパーツに盛りにくくなります。

毎回作るのはかなり面倒なので、この際一気に作って保存しましょう
保存にオススメなのがフィルムケースです。
中にパチンコ玉を一ついれておくと、今度使うときに分離したパテと溶剤を混ぜるとき
フタをして振ったときに非常によく混ざります。オススメの小技です

溶きパテを使う筆に関してですが、間違いなく使い物にならなくなります。
使い古しの捨てる寸前のような筆でいいでしょう
画像のものは溶きパテを使用した後の筆です。ひどいものでしょうw
さてさっそくパテを合わせ目の消えていなかった部分に塗っていきたいところですが
今後の塗装のためにここで持ち手を作成しましょう。
素組みの講座でランナーを使った方法は紹介しましたが、
そういうポリパーツのないパーツもあります。
そういうパーツにはランナーに両面テープを貼り、
その後パーツとランナーをマスキングテープなどで貼り付けましょう
マスキングテープはパーツを傷めないのでこういう場合にもオススメです
左の写真は一例です
パテを塗る。
ラッカーパテにはヒケが多いです。
ヒケとは乾燥したときに、量が減ってしまうことです。
溶きパテの場合、溶剤の部分はすべて乾燥したとき気化して空気中になくなってしまうので特に激しいです。
よって、大胆に多めに塗ってしまいましょう。
塗ると言うより、盛るといった感覚でやればいいと思います。
このときパテが流れてしまうなら、それは流動性が高すぎます。硬さを調節してください
持ち手の部分を発泡スチロールにブッさして、写真の用に乾燥させると楽です。
接着剤の合わせ目消しの場合は乾燥に1週間程度かかりましたが、
パテの場合6時間程度で乾燥します。一日乾燥しておけば確実でしょう。

パテでの合わせ目消しの利点は乾燥期間が短いからスムーズに作業できることも大きいですね
パテを削る
400番のヤスリで大まかに削り、そのご800番のヤスリで仕上げましょう。
もし多く固まってしまっているならデザインナイフである程度削っても良いです
A塗装開始
筆塗りのポイント↓
重ね塗りをする。一度に多く塗らない。塗料が濃くて塗りにくいなら水を少量加えよう
筆は一定方向に動かして塗る。
塗料が完全に乾くまで重ね塗りは我慢。半日〜まる一日乾燥させよう。
重ね塗りの時、一回目の塗った方向と垂直に塗る。(交差法)
エッジから塗る(←画像参照)。くぼみなどに塗料がたまらないように注意。
以上のことを踏まえて塗れば、筆ムラをかなり押さえて塗ることができます。
エッジ→全体

@色分けする部分のマスキング
左の写真のように色分けして塗りたい・・・
そんな場合にはマスキングテープを使って塗りたくない部分を保護してしまおう

まず、薄い方の色(今回の場合は灰色)を先に塗る。
色分け部分に多少色が付いてもかまわない。
マスキング後にヤスリで削ってしまいましょう
マスキングテープで色と色の境界線を中心に保護する。
大まかに貼って後でデザインナイフ等でカットしてしまおう
マスキングテープは粘着力が弱く、塗装した面に傷を付けることなく保護できます。
ただし、マスキングを貼る面の塗料が完全に乾いていなかったら塗装がはがれてしまうこともあるので十分乾燥させましょう

境界線の部分をツマヨウジでしっかり押さえる。隙間のないように!
これが成否を分けるポイント。
塗装する。
色と色の境界面の部分はできるだけ液体の塗料が入り込まないように注意しながら塗ろう。
その方がより安全。

十分に乾燥したらマスキングテープを剥がすだけ。
初めは失敗したりして隙間から色がはみ出たりするかもしれませんが、
塗装の上での最重要技術なので練習しましょう

Bスミ入れ
  Cクリアスプレー
塗料によってツヤの度合い違うので均一にするためこの作業は必須
  D完成!!